理 念

産業に関わる全ての人々を尊重し産業精神保健における問題の研究に努め個人、家族、及び、社会が持つ
あらゆる可能性を支援することにより健全な発展に寄与する。 

所長挨拶

近年、うつ症状を訴える患者さんの数は年々増加の一途を辿っており、 自殺者の数も3万人に達するという悲惨な状況に至っています。 そして、その中の半数以上に、うつ症状があったとも言われています 矢作川病院では企業の方が精神科病院を気軽に受診し、利用しやすくなるようにとの願いで 2006年2月に「企業外来」を開設致しました。

3本柱の取り組み

「企業外来」ではメンタルの問題を抱えて受信する患者さんの同意を得たうえで個人情報に配慮し、企業との連携を密にとり、職場復帰支援を行っております。その中で特に重要なのは企業と医療の「信頼ある連携」であると思っています。医療側、企業側が協働せずにコミュニケーションが 十分とれなければ現実問題の見極めをして、その打開策を見つけることは難しいと言えるでしょう。

そこで、当研究所では実際の医療と企業の価値観、文化の違いを埋めるため、企業-医療との毎月の「定例ミーティング」行っています。
また、年に5回の研究会を開催し、保健師・看護師分科会、人事・労務・管理分科会などの担当者別部会を開いて
両者がそれぞれの抱える問題解決のために、協働して研究に取り組んでいます。そして、その研究の成果を病院における治療や
企業の現場でのメンタルヘルスケアにフィードバックしています。

このような研究の根幹として
①精神医学、②臨床心理学、③コミュニティ心理学を3本柱に据えて取り組んでいます。

これからも当研究所は各分野の専門の諸先生からのご指示を仰ぎ、また企業の姿勢、風土、文化を学ばせて頂きながら自己研鑽に励み
より一層産業精神保健への貢献ができることを目指して行きます。

医療法人純和会 産業精神保健(IMH)研究所